海の外なのはどちらの方?-鎖国日本で生きる、ラオス帰りの私が色々考えるブログ-

Just tweeting something from Miyazaki pref. in Japan. 九州は宮崎から、諸々呟くブログです。

自分のフィールドで闘え!〜逃げるは恥だが役に立つ〜

Szégyen a futás, de hasznos.
逃げるは恥だが役に立つ

ハンガリーのことわざなんだそうです。絵柄はそんなに好みでは無かったのですが、あまりに内容が深くて面白くて今の自分に与えられたギフト的な作品だったので一気読み。


心理学専攻で大学院まで出たは良いが、就職出来ずに派遣切り、主人公の森山みくりが、京大出身のエリートエンジニア、36歳(童貞)の津崎平匡のもとに「妻」として『就職する』と言うストーリー。事実婚なので入籍はしておらず(8巻時点)周囲にはもちろん、契約結婚なんて言っていない。
雇用関係だったはずの2人の関係、果てさてどうなる事やら…⁉︎

 

『自分の闘う場所を選べ』という意味のことわざなんだそうです。自分の得意なフィールドで勝負しろ、という事。魚は陸では食べられるしかないけど、海に入れば絶対負けない。それぞれに役割があるから、それを磨いていけばよい。

 

この物語の登場人物は、全員かなり強い個性を持っています。みくりの伯母であり、バリキャリ・美人な52歳の閉経処女の百合、勘が鋭く料理が大得意なゲイの沼田、イケメンだけど結婚に対してバリアを張っている独特な価値観の風見、etc...


各々のポジションで、各々の型で泳いでいる姿が人間模様として描かれており、「押し付けがましくない、今の&これからの日本を端的に表している漫画だ!すごい!!」と単純に興奮してしまいました。

自分の得意分野で、武器を全力で磨いていく。出来ないことに目を向けて、溜息つくよりは絶対そっちの方が楽しいし有意義です。
最近、このことに人との会話や、本や偶然目にしたことに気付かされるので、きっと神様が「気付きなさい」と差し向けてくれてるんだろうなと思います。

 

逃げるは恥だが役に立つ。逃げても良いんだよ、逃げた先でも闘うことは出来るんだから。素敵なことわざ!